
皮膚科ではイボの除去治療が可能です。イボにも大きさや形などがあり、それに見合う治療が選択されるでしょう。ですが、治療法によっては保険が適用される保険診療の場合とされない自費治療があるため、確認しなければならないでしょう。
また、治療後に生じるリスクなどを交えながら、皮膚科におけるイボ治療について解説します。
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皮膚科での首イボ除去
自宅ケアで除去しにくいイボは、潔く皮膚科治療を受けた方が良いケースもあるでしょう。
その際、皮膚科医からは液体窒素、炭酸ガスレーザー、ハサミ除去などの治療法が提案される事でしょう。また、大きめのイボの場合ならば手術がすすめられる事もあります。
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液体窒素
液体窒素治療は、冷凍凝固とも言われていて、イボ治療で最も施されている治療法です。特に、突起のあるスキンタッグというイボの治療法に適しています。液体窒素をつけた細めの綿棒をイボにつけ、冷凍凝固させて炎症を生じさせ脱落させます。
この後、柔らかい顔や首などの皮膚に強い炎症反応が生じるため、色素沈着として残るリスクがあります。それに伴い、ハイドロキノンという美白成分を施して、色素沈着を薄くしていくのですが、薄くなるまでは半年から一年程度かかるでしょう。
ターンオーバーの乱れている人だと数年かかるケースも否めません。
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炭酸ガスレーザー
突起の少ないアクロコルドンのようなイボの場合、拡大鏡を使用して炭酸ガスレーザーを使ってイボを除去する方法が選ばれることもあります。液体窒素治療と比較して、非常に狭い範囲に炎症を生じさせるので、施術後に懸念される色素沈着を殆ど生じさせません。
また、炭酸ガスレーザーは、根元から焼き切るため、再発しにくくビジュアル的にも仕上がりが綺麗だというメリットがあります。一方、傷が治りにくくケロイド体質の人は、炭酸ガスレーザーを受ける事で炎症を起こしやすくなるため控えた方が良いでしょう。
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ハサミで除去
イボが少しでも隆起していたり、多数できていたりする人は、医療用のハサミで一つ一つカットしていく方法もあります。イボによっては出血や痛みが伴うケースがあるため、麻酔などを使用する事もあります。
イボの数が少なければ、1回で治療を修了させる事も可能です。間違っても、自宅のハサミでセルフ治療するのは、控えましょう。傷跡が残ったり、悪性の腫瘍であったりする場合があります。
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切除手術
あまりにもイボが大きな場合は、メスで切開して患部を縫合する切除手術をする方法もあります。局部麻酔をするため、痛みはないのですが、傷口が塞がるまでは清潔に保つ必要があります。
手術と聞くと驚く人も少なくありませんが、至って簡単で1回で済むケースが殆どでしょう。
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首イボ除去治療の費用
首イボの治療方法には、保険が適応される液体窒素、切除手術、ハサミ除去があります。また、保険適応外である炭酸ガスレーザーがあります。
この保険適応か否かにより、価格帯に違いが出てくるため、初診時のカウンセリングでしっかりと確認しましょう。
液体窒素
- 健康保険適応(3割自己負担)
- 一受診あたり、630円〜
そのほかに、初診料や再診料がかかる
※数が多ければ4,000円程度になることも
炭酸ガスレーザー
- 健康保険適応外、自費診療
- 皮膚科や美容外科により料金に違いがある
例:1ミリ程度で2,000円〜5,000円
※数が多ければ、50,000円程度になることも…
ハサミで除去
- 健康保険適応(3割負担)
- イボの大きさや数によって
1回1,000円〜8,000円程度
切除手術
- 健康保険適応(3割負担)
- イボの大きさによって5,000円〜15,000円
まとめ
- 自宅ケアで除去しにくいイボの場合、皮膚科治療を受けたほうが良いケースもある。
- 保険適応か否かにより価格帯に違いが出てくるため、初診時のカウンセリングでしっかりと確認。